「新かながわ」2025年3月2日(第2758)号

神奈川の負けない人達|障害者施設で労組結成して1年【社会福祉法人同愛会労働組合】
労働条件の改善勝ち取る 「もの言える職場になった」
社会福祉法人同愛会労働組合(永井達也執行委員長)は昨年4月に結成され、労働条件の改善を勝ち取っています。
社会福祉法人同愛会(同愛会)は、横浜、川崎市内、東京都内で福祉施設の運営を展開。川崎市内の知的障害者施設で9年間働く組合員は、「組合結成から約1年、周囲の組合に対する理解は広がっています」と話します。
市民生活が向上する施策の推進を「不登校、徹底的に子どもたちに寄り添う学校に」
2月18日の横浜市会で、山中竹春市長が提案した来年度予算案に対する会派代表質問が行われました。日本共産党の古谷靖彦団長は、物価高騰対策や「賃金を上げる」施策を推進することを要望。増え続けている不登校については、「徹底的に子どもたちに寄り添う学校に」と力を込めました。
【創刊60周年 新かながわあれこれの窓・1】県民とともに時代を作ろう
昨年の総選挙で有権者は与党・自公政権を過半数割れに追い込む「新しい政治プロセス」へ進む日本の政治の扉を開きました。そして今年の年明けの世論調査を見ると内閣支持率33%、不支持率51%(朝日新聞)「トランプ大統領の掲げる米国第一に不安を感じる」が72%(読売新聞)というのです。
神奈川県の日本共産党と民主勢力の共同の機関紙「新かながわ」がこの時期、創刊60年を迎えることの意義は大きなものがあると思います。
【博物館を10倍楽しむ方法】都立第五福竜丸展示館
核実験と核兵器反対の原点を展示
平和を願う人々が見る博物館は、広島平和記念資料館、長崎原爆資料館、沖縄県平和祈念資料館がありますが、首都圏にあるのはこの都立第五福竜丸展示館と東京大空襲・戦災資料センターです。
国際女性デーの歴史をつないで
【リレートーク】仲間と平等を追い求め続けて4(元神奈川県職労連女性部長)
3月8日は、国際女性デー。国連が決めた日でもあり、Web上では「国際女性デー」を銘打ったさまざまなイベントやキャンペーンでにぎわっている。
起源は、20世紀初頭、アメリカの女性たちが〝パンと参政権を〟と立ち上がった。その行動に学び、クラーラ・ツェトキーンが1910年8月、コペンハーゲンでの第2回国際社会主義女性会議で国際女性デーを提案し、決議された。1917年3月8日に〝パンをよこせ〟〝戦争をやめろ〟
【書評】就職氷河期世代=データで読み解く所得・家族形成・格差 著者 近藤絢子
政治の力で政策転換が必要
90年代後半から2000年代前半に就職時期を迎えた世代は「就職氷河期世代」と言われます。いまこの世代は、日本社会を大きく揺るがす存在として注目を集めています。本書は「就職氷河期世代」のデータ分析を基にした研究をまとめたものです。
「就職氷河期世代」とは、政府の「就職氷河期世代支援プログラム」(2019年策定)に基づき、「1993年~2004年に学校を卒業した世代」をさします。つまり「24年の現在、30代の終わりから50代前半」となり、人数にすると約2000万人、人口のおよそ6分の1にあたります。