しいば寿幸・日本共産党参院比例予定候補の歩いた道(3)「教師」への道に思い悩む
「教師」をめざし始めたのは、中学3年のころ。体育教師だった担任から影響を受けました。枠にはまるのが大嫌い、学級活動のなかで人間として何が大切なのかが伝わってくる人でした。
ただ、教師への道が一直線だったわけではありません。大学受験期に葛藤が芽生えます。二次試験の数日前、小論文を書いていたとき、いじめを見過ごしたり、いじめられたりした思い出がフラッシュバックしたのです。
「自分は教師になっていいのか」「いじめと向き合えるのか」と真剣に悩みました。受験勉強に手がつかず、近くの公園まで走ったり、ぼんやり考えたり。しかし、試験日は近づきます。「教師」の道をあきらめることも考えました。
あれこれ考えたあげく、「いじめに向き合えるかどうかはわからないけれど、向き合いたいという決意が大事なのでは」と思い始め、そこからもう一度がんばろうと気持ちを持ち直しました。
大学での自主ゼミ活動で視野が広がります。障害児教育について仲間の発表を聞き、できなかったことができた喜びは、障害のあるなしにかかわらずみんな同じ――体に電気が走ったことを覚えています。
一人ひとりの可能性に働きかける教育とは、なんとすばらしい営みか!
大学1年生のとき、椎葉村で。