参院神奈川選挙区 あさか由香さんに聞く「歴史の岐路に立ち向かう。子どもに銃持たせない」
日本共産党神奈川県委員会は7月24日、県庁内で記者会見し、来年7月に予定されている参院選挙の神奈川選挙区(改選数4)に、党県常任委員の、あさか由香さん(35)=新=を擁立すると発表しました。田母神悟県委員長が「国際感覚が豊かな人」と評した、あさかさんに選挙戦への決意などを聞きました。
心豊かに暮らせる社会に
―会見で、「心豊かな社会をつくりたい」と話されていました
あさか 私が働いた会社はブラック企業でした。夢を持って会社に入った同僚たちが過労で倒れて辞めていく姿を見て、「会社にも個人にもなんという損失。許せない」と思ったんです。
また、民青同盟の活動では、「ネットカフェ難民」の実態を調査しました。「自己責任」論では済まされない若い人たちの実態を見てきました。
ギリギリの精神状態で子育てをするママたちの声もたくさん聞いています。
日本ほどの経済力があれば、もっと人にやさしい社会、もっと心豊かに暮らせる社会にできると確信しています。それには政治の流れを変えることだと決意しました。
紛争と貧困なくしたい
―生い立ちを聞かせてください
あさか 小学生のとき、シンガポールに家族で旅行し、観光地と貧困街を見て格差があることを知りました。高校生のときには、カンボジアに学校を造るボランティア活動に取り組みました。
大学に進学し、世界の現状を自分の目で見ようと、バックパッカー(安価な料金で世界を旅する人)として世界13カ国をまわりました。そこで憲法9条の値打ちを感じたんですね。
ニューヨーク州立のオスウェゴ大学に留学しました。2001年の9・11同時多発テロ事件では、友人の友人が亡くなり、胸が痛みました。その後、米英両国が開始したイラク戦争に反対して、デモ行進や街頭宣伝に初めて参加しました。「人の命を何だと思っているんだ」と。世界から紛争と貧困をなくしたい。それが私の原点です。
9条を次世代に引き継ぐ
―立候補にあたっての決意を聞かせてください
あさか いま、0歳と3歳の子どもを育てているので、立候補の要請を受けるかどうか、本当に悩みました。できることなら逃げたいとも思いました。でも、一度しかない自分の人生をどう生きるかと何度も何度も考えて、立候補を決意しました。
日本はいま、戦争か平和かの歴史の岐路にあると思います。憲法9条が、民主主義を踏みにじる方法で変えられようとしています。私は、子どもたちに銃を持たせたくありません。
憲法9条を子どもたちの世代に引き継ぎたいです。安倍政権がすすめる「戦争法案」を止めるために全力で訴えていきます。椎葉かずゆきさんら8人の比例候補の勝利と神奈川選挙区で議席をなんとしても勝ち取るためにがんばります。
略歴
浅賀由香 1980年、横浜市生まれ。筑波大学国際総合学類卒。ⅠT企業、国際運輸会社に勤務。日本民主青年同盟横浜北東地区委員会の委員長を歴任。2012年、総選挙の神奈川15区候補。13年には、参院選の比例候補として奮闘。現在、日本共産党県委員会常任委員。趣味はダイビングと旅行。家族は夫と一男一女。横浜市在住。
新かながわ 2015年8月2日(第2322)号