いっせい地方選挙「市民要求届け実現に全力」日本共産党横浜市議団
4月3日告示(12日投票)の横浜市議選(定数86)で日本共産党は、現有5議席から10議席以上への躍進をめざしてたたかいます。自民党いいなりの林文子市長と「オール与党」の市政に対し、党市議団は「市民の声が届く市政へ」と取り組み、数々の実績をあげてきました。
国保料軽減へ尽力
市は、国民健康保険料の引き上げを繰り返し、市民に重い負担を強いています。2013年には、保険料の算定方法を変えたため、子育て世代を中心に保険料が大幅に上がり、悲鳴が…。
「切り詰めて生活しているのに、支払い期限の2週間前に通知が来てびっくりした。区役所に行き、困ると訴えた」。当時、保険料が約1・5倍の月5万円以上になったという子育て中の30代女性は振り返ります。
市は14年度予算で、子どもがいる約3万世帯の保険料を、1世帯平均4万6600円引き下げました。
国保料の引き上げに反対し、「支払い能力に見合った保険料に是正する応急の手立てを」と主張した党市議団の論戦と、市民の世論が市政を動かしたのです。
図書館司書配置へ
市は、16年までに全ての市立小・中・特別支援学校の図書館に司書を配置します。これも党市議団が、学校司書の配置を繰り返し要望。12年の決算議会では、「今後、予算編成のなかで十分議論する」との答弁を副市長から引き出しました。
自然エネルギーの普及では、積極的な目標を持つべきだとして、地球温暖化対策の計画の当初案を抜本的に見直すよう求めました。
その後、太陽光パネルの設置目標が当初案と比べて倍となりました。
大型開発熱中の自公民
一方、自民党、公明党、民主党、みんなの党(その後、未来を結ぶ会とみんなの横浜に分裂)などは、国保料や敬老パスの利用料負担の引き上げ、保育料の値上げなどに賛成してきました。
中学校給食の実施を求める請願は、自公民によって不採択となりました。
自公民などが熱中しているのが、不要不急の大型開発や、ギャンブル依存症など問題の多いカジノ誘致です。格差拡大の「アベノミクス」と足並みをそろえた自民党流の政策です。
車や物流の減少傾向を無視して、高速横浜環状北西線・南線の整備事業を推進。横浜港のコンテナ取扱量が減少(グラフ、表参照)しているのに、本牧ふ頭沖に新たなふ頭を造る計画(推定事業費約4000億円、党市議団算出)です。新市庁舎建設は、建設費だけで667億円もかかります。
福祉、暮らし優先に
共産党は、大型開発をやめて、認可保育園や特別養護老人ホームの整備などの財源を確保すると主張。カジノ誘致の費用は、福祉や経済振興に振り向けると訴えています。
前出の女性は「(現在、小学校1年生までの)子どもの医療費無料化を拡充してほしい。子育て世代やお年寄りにやさしい政治をすすめてほしい」と語ります。
大貫のり夫団長は訴えます。「自民党いいなりの市政と真正面から対決し、対案を示してきました。躍進をめざし、全力でがんばります」
上の写真は、国保料引き下げや図書館司書配置などを盛り込んだ予算要望書を提出する右から白井、古谷、岩崎、大貫、あらきの各市議(2013年11月、市役所内)
党県委員会が発表した市議候補は次の通りです。(( )内は定数)
▽鶴見区(6)古谷やすひこ(43)=現
▽神奈川区(5)宇佐美さやか(37)=新
▽港北区(8)白井まさ子(55)=現
▽緑区(4)加藤リカ(42)=新
▽青葉区(7)大貫のり夫(67)=現
▽西区(2)持丸宗行(67)=新
▽南区(5)あらき由美子(55)=現
▽港南区(5)みわ智恵美(61)=新
▽磯子区(4)高橋やすあき(69)=新
▽金沢区(5)明石ゆきお(55)=新
▽保土ケ谷区(5)北谷まり(53)=新
▽旭区(6)かわじ民夫(63)=元
▽戸塚区(6)岩崎ひろし(68)=現
▽泉区(4)高宮みち子(62)=新
▽瀬谷区(3)こやけ宏(63)=新
2015年2月1日(第2298)号より