花紀行「ヤブラン」

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 ランと名がつけば豪華な花を想像しがちですが、ヤブランは、里山などの林下に自生する淡紫色の花。やぶにも生え、ランに似ていることが名前の由来。ラン科でなく、ユリ科です。
 ヤブランを求めて伊勢原市の県立いせはら塔の山緑地公園に出かけました。同公園は、丹沢の麓にあり、県立公園の中では一番新しい公園です。
 小田急線鶴巻温泉駅から伊勢原駅行きのバスに乗って10分、「坪ノ内」で下車。国道246を渡って、住宅街の坂道を歩きました。
 標識がないので不安になり、歩いている人にたずねると、道なりに進めば公園につくということなので安心しました。
 道路の左側に黄色く色づき始めたミカンとまだ緑色の柿が見え、ススキの穂が風に揺れます。季節を感じながら坂道を20分歩いたら西口広場に到着しました。
 案内板を見ると、管理事務所は少し離れた場所にありました。事務所に行って、ヤブランが咲いている場所を聞くと、頂上付近に咲いていると教えてくれました。
 標高203メートルの塔の山を目指しました。頂上に近づくとヤブランがたくさん咲いていました。