「新かながわ」2026年5月31日(第2815)号

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ガザ地区に支援物資届けたい 救助船団に唯一の日本人として参加

環境活動家・武本匡弘さんを藤沢市に訪ねて

〝海から人を救助する〟に共感 自分の経験と技術生かせる仕事だ

 環境活動家の武本匡弘(まさひろ)さん(70)は、パレスチナ・ガザ地区に支援物資を届ける「グローバル・スムード船団」(GSF)に唯一の日本人として参加しました。GSFはイスラエル軍の襲撃を受けました。藤沢市にあるエコストア「パパラギ」を訪ね、武本さんに話を聞きました。

ジェノサイドを許さない

 日焼けした顔で温かく迎えてくれた武本さん。2019年に立ち上げたパパラギでは、パレスチナ産のオリーブオイルや石けんを販売するなどしてパレスチナを支援してきました。今回の取り組みでは、船長の1人として船団のヨットを操縦して参加しました。
 参加した動機の一つは、「40年以上、海で生きてきた者として、自分の経験と技術を生かすことができる。これは俺の仕事だ」と思ったことです。

非暴力主義に共感した

 船団の募集には今年、1万4000人が応募し、1000人、60隻の船団を組みました。
 武本さんは、「船団のメンバーの何倍もの人がボランティアで、食事づくり、生ごみ処理、24時間のドローン見張りなどに従事しました。船に乗らなくても、いくらでも現地でやることがあります。日本から行きたいと思った人の窓口に私がなれたら」と語ります。

攻撃される恐怖6時間続く

 船団は出航4日目の夜8時半、イスラエル軍の攻撃を受けました。
 「サーチライトがパーッと当たり、閃光(せんこう)弾が飛び、直後に火の手が上がり、帆が燃えるのを見ました。すぐに、『襲撃!』と全員に声かけ、帆を下ろし、数隻で固まり舵を切って蛇行しました。数時間、走っているうちに、他の船が攻撃されて、恐怖でした」

一人一人の行動が社会を変える力

 「船団の約3分の1、22隻が拿捕されました。リーダー格の2人を含む約180人が軍艦のコンテナに押し込められ、虐待を受け、顔の形が変わるくらい暴行されました。多くは翌々日に解放され三十数人が病院に搬送、リーダーの2人はハンストで頑張り釈放されました」と言います。
 イスラエルの軍事侵攻に対して、できることはたくさんあると訴える武本さん。「外務省、イスラエル大使館あての抗議はがき作戦、デモへの参加と署名行動、(イスラエルを支援するシオニストが経営する企業の)不買運動を開始しています。ぜひご一緒に」と力を込めます。

鶴見から世界に平和を 第16回鶴見平和フェスに400人

 5月17日、第16回鶴見平和フェスティバル:平和を創る集いin鶴見が、「広げよう今こそ平和憲法の輝きを!求め続けよう世界に平和を!」をテーマに、横浜市鶴見区の鶴見公会堂ホールで開催され、400人以上が参加しました。
 笑鼓楽による和太鼓演奏でオープニング。続いて、呼びかけ人の後藤仁敏さんが、「戦争する国づくりを進める高市改憲を許さないために、鶴見に9条の碑を建てる運動への賛同と、請願署名への協力を」と開会あいさつしました。

自由の窓7 大飢饉【3】

 1921年にレーニンが始めた新経済政策(ネップ)により資本主義的生産・流通システムが一定程度導入され、ロシアやカザフスタンの農業生産高は上昇傾向にありました。しかしこれをソ連共産党は、国家による生産管理統制という〝社会主義〟イデオロギーに反するものと捉えました。スターリンが始めた第1次5カ年計画(28年―31年:1年前倒し達成とされた)では、大規模な重工業化と農業・酪農の機械化・集約化が強引に進められました。

高市政権でくらしはどうなる? 次の選挙で政治変えよう

経済ジャーナリスト 荻原博子さん講演 消費税ネット

 「消費税を含めた税のあり方を考えるネットワーク」(消費税ネット)は5月17日、経済ジャーナリストの荻原博子さんの講演会を横浜市西区の崎陽軒本店で行い、143人が参加しました。
 「高市政権でくらしはどうなる?」をテーマに話を始めた荻原さんは、高市首相は消費税減税が〝悲願〟と言って、選挙で議席を3分の2も取ったが、国民会議で雲行きが怪しくなっていると指摘。国民会議は法的拘束力もなく、高市さんの好きな人ばかりが入っていて脱線状態だとユーモアを交えて語りました。

戦争NO 9条改憲反対 湯河原革新懇 駅前で連帯スタンディング

 5月17日、初夏を思わせる暑さの日曜日午後、「戦争NO 9条改憲反対連帯スタンディング」が、湯河原駅前で行われました。
 スタンディングは、「憲法を守れ」と5万人が参加した東京大集会の成功を湯河原でも大きく広げていこうと、湯河原革新懇が第一弾として企画し、各団体・個人に呼びかけたものです。
 湯河原革新懇、湯河原真鶴女性9条の会員ら総勢20人を超える参加者が、横断幕・のぼり旗を掲げ、マイクからのスピーチ、各自が工夫したプラカードとリーフレットで対話しました。

ふらっと訪問 かながわの公園27

平塚総合公園(平塚市) 豊かな自然とふれあう憩いの場

 緑がいっぱいの平塚総合公園。広さが30・3平方メートルの園内には約10万本の木があるそうです。どんな木々が迎えてくれるか、胸を膨らませながら向かいました。
 管理事務所でもらった案内リーフを片手に、歩を進めると、すぐに噴水が上がる池につきました。 
 池のほとりに立つと、目の前に大きなクスノキが。新しい葉に変わったばかりで萌黄色に輝いています。

かながわ憲法フォーラムが県民集会開く 高市改憲の正体について伊藤真氏が講演

 憲法を考える県民集会が4月28日、横浜市内で開かれました。かながわ憲法フォーラムが主催したもので、約230人が参加しました。
 主催者を代表して中森圭子さんが、「トランプ大統領や高市首相が掲げる『力による平和』で良いのか。憲法を自分の言葉で語れるようになるために学ぼう」とあいさつしました。
 伊藤真弁護士が、「高市改憲の正体~改憲発議をさせないために、私たちはどう声をあげるか!」と題して講演しました。

2026年国民平和大行進 女子高生「戦争は反対です」 金沢区長がメッセージ

 被爆81周年「2026年国民平和行進」の横浜市金沢区コースが5月16日、姫の島公園から八景公園のコースで行われ、80人が参加しました。
 通りかかった女子高生が「戦争は反対です」と声援を送ってくれました。
 スタート集会で新日本婦人の会金沢支部、年金者組合金沢支部の代表が決意表明を行いました。

書評 神奈川地学ハイキング 神奈川地学ハイキング編集委員会 編著

 休日に、普段は行かないような山や海岸へ行き、地球の歴史に思いをはせながらハイキングする。そんなアウトドア好きな読者の興味をかき立てるガイドブックが、築地書館から出版されました。
 本書は、「日曜の地学シリーズ」として出版された「神奈川の自然をたずねて」(1992)と「新訂版 神奈川の自然をたずねて」(2003)の後継書です。神奈川県内の地形や地質を知りつくした20人が、29の見学コースを提案し、地層や化石から石材に至るまで幅広いトピックについて解説しています。