かながわ50景を巡る「稲村ガ崎(鎌倉市)」

 太陽が昇る空が一段と明るくなりました。刻々と変化する空と海。太陽に照らされた海面は、溶けた金が帯状に流れでたように輝きます。

 三浦半島の上に横たわった雲を突き破るようにして顔を出した太陽。その光を受けて、岬の断崖から伸びた松が炎のように染まってゆきます。

 由比ヶ浜と七里ヶ浜を分けるように突き出た稲村ガ崎。その名の由来は、形が稲束を重ねた稲叢に似ることや稲村ガ崎の付け根あたりの村落を稲村と呼んだことなどの説があります。