2015年12月6日(第2338)号

2338

  布施木さん杉本さんに笑顔
神奈川フィル楽団員に勝利判決
不当解雇は無効 横浜地裁

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団(神奈フィル)を不当解雇されたコントラバス奏者の布施木憲次さん(60)と杉本正さん(57)が楽団員としての地位確認と賃金の支払いなどを求めた訴訟で、横浜地裁は11月26日、解雇無効と解雇から約3年半の賃金計約3000万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

川崎市の社会福祉法人
不当労働行為と東京地裁も認定

 川崎市麻生区の社会福祉法人「ハートフル記念会」(旧・ひまわりの会=千葉新也理事長)が、法人職員で全国福祉保育労働組合県本部執行委員長・同組合緑陽苑(りょくようえん)分会分会長の佐藤正樹さんへの不当労働行為を認定した中央労働委員会の救済命令を取り消すよう求めていた裁判の判決が11月27日、東京地裁であり、法人側の請求を棄却する、同労組の全面勝利判決が出されました。同分会は、千葉理事長に対し、「判決を真摯に受け止め」ることなどを強く要求する声明を発表しました。

横浜市
新市庁舎公金支出差し止め
横浜地裁が請求棄却

 横浜市が新市庁舎整備計画でより多額の経費を要する案を進めるのは税金の無駄遣いであり、地方自治法・地方財政法に違反するとして、「かながわ市民オンブズマン」(代表幹事・大川隆司弁護士)が市に契約締結と公金支出の差し止めを求めた住民訴訟の判決が11月25日、横浜地裁でありました。石井浩裁判長は、整備場所の選定や公費支出の規模などの判断は「地方公共団体の広範な裁量に委ねられている」と認定。建設費が高いことだけで直ちに裁量権の逸脱があるとはいえないなどとして、原告の請求を棄却しました。市民オンブズマンは「不当な判断」だとの声明を発表しました。

雇用と地域経済守ろう
日立リストラ対策会議結成

 日立のリストラに反対し、雇用と地域経済を守ろうと、「日立リストラかながわ対策会議」が11月28日、横浜市内で結成されました。結成総会には、約50人が参加しました。日立は、情報・通信システム社の通信ネットワーク事業部(旧戸塚工場)のリストラ策を計画し、推進しています。総会で主催者あいさつした神奈川労連の山田浩文副議長は、働く人の雇用とくらしを守り、たたかう仲間を広げるという同対策会議の意義を強調し、「経営者に乱暴なことはできないと思わせるたたかいを進めましょう」と呼びかけました。