「日本の伝統文化を残したい」井坂直 横須賀市議(日本共産党青年議員紹介)
「日本の伝統文化を守り、次世代に残していきたい」。横須賀市議選に初めて当選した日本共産党の井坂直市議(40)の思いです。
8月の一般質問。市の施設では唯一の茅葺(かやぶ)き民家で、市民の文化活動の場として活用されている万代(まんだい)会館を、市が廃止・売却しようとしている問題を取り上げました。
井坂市議は「(万代会館の廃止で)郷土愛も失われてしまうおそれがある」と指摘。吉田雄人市長は「地域全体の意見として万代会館をどうしていくのかということについては今度もしっかりと耳を傾けていきたい」と答弁しました。質問は他会派の議員から感想が寄せられるほど注目を集めました。
出身は千葉県です。農家の三男として生まれ、育ちました。高校卒業後、寺社・家屋などの瓦職人として、鎌倉市や東京都の会社で働きました。小田原城の馬出門を復元したり、東京都の浅草寺六角堂の屋根を葺き替えたことも。34歳のとき、井坂新哉県議の姉との結婚を機に横須賀市へ転居。港湾で輸入品の殺虫・消毒をする会社に転職しました。
人生に転機が訪れたのは、昨年の春でした。市議候補として立候補することを要請されました。
「街づくりや、安心・安全を守る仕事に関わった経験も生かして、現場の声を市政に届けたい」と決意。定数41に54人が立候補する激戦のなか、5位で当選を果たしました。
夫婦の会話がほっとするひとときとか。「議会とは違う緊張感もあるんですよ」と笑顔で語ります。
<写真>原子力空母永久母港化に反対する大集会への参加者を出迎える井坂市議=9月13日、横須賀市
新かながわ 2015年11月1日(第2334)号