2015年4月19日(第2309)号

2309

日本共産党大躍進 県会6議席
いっせい地方選「戦争立法」ノー 政令市でも前進

 神奈川県議選挙、横浜、川崎、相模原の3政令市の市議選が12日投開票され、日本共産党は県議会の議席を奪還、3政令市でも議席増をかち取りました。共産党の躍進は、「戦争立法」など暴走する安倍政権に対する厳しい批判や、共産党への期待の高まりを示すものでした。

 前回、共産党が議席を失った県議選(定数105)では、すべての政令市で議席を獲得し、過去最多と並ぶ6議席に伸ばしました。

 3人区では、横浜市鶴見区で木佐木忠晶氏、川崎市中原区で君嶋千佳子氏、相模原市南区で藤井克彦氏が当選。横浜市港北区(定数4)で大山奈々子氏、横須賀市区(定数5)で井坂新哉氏、藤沢市区(定数5)で加藤なを子氏が当選しました。

 横浜市議選(定数86)は、共産党が9議席を得て、前回比4議席増。現職5氏が議席を守ったほか、神奈川区(定数5)で宇佐美清香氏、港南区(定数5)で三輪智恵美氏、保土ケ谷区(定数5)で北谷真利氏が当選。旭区(定数6)で河治民夫氏が議席を奪還しました。

 川崎市議選(定数60)では、全員当選の11議席を確保(前回当選時比1増)。高津区(定数9)では、現職の石田和子氏に加えて、新人の宗田裕之氏が当選しました。

 相模原市議選(定数46)では、前回当選時比1増の5議席を獲得しました。緑区(定数11)で新人の田所健太郎氏が初めて議席を獲得。3行政区のすべてで議席を得ました。

神奈川県知事選 岡本はじめさん大健闘
66万5千票を獲得

 4月12日投開票された神奈川県知事選挙で、平和で明るい神奈川県政をつくる会の岡本一氏(日本共産党推薦)は66万5751票、得票率23・3%を獲得し、健闘しましたが、及びませんでした。

 知事選で岡本氏は、第一に安倍政権のすすめる戦争への道に痛打を与え、政権打倒の国民的大運動の画期とすること。

 第二に認可保育園増設、少人数学級、中学校給食、中学卒業までの子どもの医療費助成など憲法25条の定める健康で文化的な最低限度の生活を保障すること。

 第三に公契約条例と併せて全国初のディーセントワーク条例制定をかかげてたたかいました。

 当選は、現職の黒岩祐治氏で219万5764票でした。

 岡本氏は選挙後の会見で、「(選挙を通して)県民の要求を広げていくことが出来たと思っている。たたかってよかった」と述べました。

相模原市長選
中野渡旬さん 及ばず

 任期満了に伴う相模原市長選挙は12日投開票され、日本共産党公認の中野渡旬氏(66)は、5万2176票を獲得しましたが及びませんでした。

 選挙戦で中野渡氏は、リニア中央新幹線建設に伴う橋本駅南口の中間駅設置やJR相模原駅周辺の「広域交流拠点」など巨大開発に反対し、ブラック企業対策、福祉と暮らしの推進、戦争する国づくりノー・基地強化ノー、「爆音も基地もない平和な相模原をつくろう」と訴えました。

 当選は現職の加山俊夫氏で20万8466票でした。