2015年4月26日(第2310)号

2310

緊急連載
躍進区のたたかい①
横浜市鶴見区

16年ぶりの県・市会ダブル当選
 「戦争立法」ストップに共感

 日本共産党は今回の神奈川県議選で、6議席を獲得し、躍進しました。議席を獲得した選挙区のたたかいぶりを紹介します。

 横浜市鶴見区の党と後援会は、16年ぶりに県議会・市議会のダブル当選を勝ち取りました。
 県議選(定数3)で民主や維新の候補者を破って初当選したのは、木佐木忠晶さん(30)です。
 「県政に『戦争立法』への歯止めはどこにもありません。家族や友人を戦場に送りたくないという願いを託してください」との訴えが、共感を広げました。
 木佐木さんの得票数は前回県議選の1.6倍(1万5476票)に増加。得票率は17.74%(7.57ポイント増)となりました。
 市議選(定数6)では、現職の古谷靖彦さん(43)が前回比1.4倍の1万3246票を得て3位で当選。得票率でも15.10%(前回比5.58ポイント増)に前進しました。
 古谷さんは、鶴見工業高校跡地に特別養護老人ホームを建設させるなど、地元の要求実現の先頭に立ってきたことをアピールし、支持を広げました。
 一方、民主は、同区で県・市議会の議席の奪還をめざしましたが、全候補が落選。第三極と呼ばれる政党も大幅に票を減らしました。

いっせい地方選後半戦
激戦のまま投票日

日本共産党
藤沢・大和・茅ヶ崎議席増
山北町空白克服めざす

 いっせい地方選後半戦は4月26日に投票日を迎えます。どこも各党が激しく競り合う様相です。
 日本共産党は、藤沢市や大和市で、前回比1議席増の4議席をめざして奮闘。茅ケ崎市では、1議席から2議席へ増やすたたかいです。山北町では、空白克服に向け全力をあげています。

緊急連載
躍進区のたたかい②
横浜市港北区

県会初議席、市会トップ当選
革新票の受け皿に

 1972年の総選挙、1998年の参院選に次ぐ第三の共産党躍進の風を受けて横浜市港北区(定数4)で日本共産党の大山奈々子さん(52)は、初議席を獲得、港北区の革新票の受け皿になりました。大山さんは、11年の県議選の得票を1.5倍化し、13年の参院選、14年の衆院選の票を上積み、得票2万83票、得票率19.14%を獲得し、同区の選挙史上最高の得票・率で3位当選しました。ともに選挙をたたかった市議選の白井正子さん(55)は、1万4845票、14.01%を獲得し、トップ当選、共産党躍進を象徴した選挙区としてマスコミでもとりあげられています。

各陣営が認めた勢いいつでも街頭宣伝に
 忽那重治選挙闘争本部長によれば「各陣営を回った記者から必ず言われたのは、『大山の勢いがすごい』」いう話でした。
 大山さんは精力的に行ってきた宣伝を1月から、1日に3時間から4時間を目標に朝と夕に街頭に立ち演説しました。「乗ったタクシーの運転手に『大山奈々子です』というと、『よく知っていますよ。よく駅頭に立ってるじゃないですか』といわれました」。
 新日本婦人の会親子リズムに参加している若いお母さんには「大山さんがいろんなところに立って演説しているのを見ました。そういった姿に胸を打たれるんですよね」と言われました。
 大山さんの街頭演説が街で話題になっていたのです。
いのちを守る大山をキャッチフレーズに
 大山さんが選挙戦に入ってから訴えたのは「いのちを守る大山奈々子」。「安倍内閣の戦争する国づくりから若者のいのちを守る、社会保障削減の冷たい国政から防波堤となっていのちを守る、人間らしく働ける条例を作って労働者のいのちをまもる大山奈々子」というものです。
 選挙カーの車長をした石井洋二さんは、街頭宣伝中に、有権者から「あんたのところ好きじゃないけど、お宅に入れるよ」と、いわれるなど有権者へ名前が浸透していったといいます。