かながわ点描「旧和田家住宅」▼茅ヶ崎市民俗資料館
茅ヶ崎市には大岡越前守忠相の所領があった。そのため、歴代大岡家の墓所が浄見寺にある。その近く、茅ヶ崎市北部の東西を結ぶ「大岡越前通り」の近くに民俗資料館がある。
この「旧和田家住宅」がその民俗資料館。もう少し南の萩園という地域にあった建物を移築したもの。和田家は江戸時代に萩園村の役人を務めた家柄。移築工事の際、1855年(安政2年)の棟札が見つかり、建てた年代が明確になった。村役人の家らしく大きい。桁行11間3尺5寸、梁行6間で建築面積は約68坪。
絵・文 山下 徹