かながわ点描「日の出(横浜市金沢区柴町)」
朝5時半、金沢区柴町の高台に立つと暗闇の中に横浜市大病院のシルエットが浮かぶ。前の道にはオレンジ色の街頭がともっている。
少し待つと、暗い空が白んでくる。水平線近くのかすみの上から赤みが差す。やがて顔を出したお日様は濃い橙色。それがどんどん強い光芒を放つようになる。
沖を巨大なコンテナ船が次々と出て行く。毎日500隻以上の大きな船が出入りしている。
この地域は1971年から88年にかけて埋め立てられ、660ヘクタールの土地が作られた。ここに横浜市中心部から多くの工場が移転。この「新かながわ」を印刷する神奈川機関紙印刷所もこの中にある。
埋め立てられる前の海ではノリやわかめの養殖が行われていた。沖の東京湾では今でも盛んに漁が行われている。