「新かながわ」2017年11月26日(第2429)号

2429

夜間中学の意義は大きい
あつぎえんぴつの会 前川さんが講演

 さまざまな事情で義務教育を受けられなかった人たちが学ぶ「夜間中学」が注目を集めています。厚木市内で自主的に夜間中学を運営する「あつぎえんぴつの会」(代表・岩井さん)は11月19日、市内で映画上映とトーク「公立夜間中学って知ってますか」を開催。同会スタッフでもある前川喜平さん(前文部科学省事務次官)が、「“夜間中学”から教育を語る」をテーマに講演し、公立夜間中学の歴史から学ぶことの意味まで縦横に語りました。

米兵による殺人・強盗傷害事件
山崎さんと田畑さんが示談
日本政府免責を削除させる

 「米兵犯罪に泣き寝入りはしない」と日本政府の責任を追及してきた二つの裁判闘争が区切りを迎えました。横須賀市で米兵に妻を殺された山崎さん(69)と、横浜市で料金を支払わない米兵から暴行を受けたタクシー運転手の田畑さん(71)は11月17日、米側の示談に応じました。米政府が支払う見舞金が裁判所で確定した賠償額に満たないため、日本政府がその差額を「SACO見舞金」として支払います。原告側は、この間の粘り強い交渉の中で、示談書に記載されていた日本政府の免責を削除させました。

カジノ反対・山下ふ頭は憩いの場に
カジノ誘致反対横浜連絡会が学習会

 11月16日夜、横浜市従会館講堂でカジノ誘致反対横浜連絡会が学習会を開き、32人が集まりました。神奈川市民オンブズマン代表幹事の大川隆司弁護士は、「横浜市有地をカジノ事業には使わせない―住民監査請求によるチャレンジ」と題した講演で、次のように語りました。

基地ノート812
厚木基地の爆音被害、墜落の恐怖押し付けたくない

 2005年10月、日米安全保障協議委員会は、「日米同盟:未来のための変革と再編」という共同文書を公表しました。この「合意」は、15年4月の「日米軍事協力の指針―新ガイドライン」へと進展していきました。内容は、「地球規模で米軍と自衛隊が協力する体制」の構築です。その下で、安倍政権は安保法制=戦争法を、憲法学者、国民の大きな反対の声を踏みにじって強行成立させました。