「新かながわ」2017年11月5日(第2426)号
建設アスベスト訴訟東京高裁
国・メーカーの賠償責任認める
労働者・遺族が逆転勝訴
建設現場でアスベスト(石綿)被害を受けた神奈川県の建設労働者と被害者の遺族89人が国と建材メーカー43社に損害賠償を求めている訴訟(神奈川1陣)は10月27日、東京高裁で逆転勝訴しました。全国でたたかわれる同様の訴訟で、高裁が国と建材メーカーの賠償責任を認めたのは初めて。原告らは、訴訟の早期全面解決と救済基金制度の創設を求めて、さらに頑張ろうと決意をあらたにしています。
神奈川の負けない人達
過労死ゼロの社会へ
神奈川過労死等を考える家族の会代表 工藤さん
工藤さん(50)は、教員であった夫を長時間労働による過労死で亡くしました。夫の死をきっかけに働きすぎが原因で病死や自殺するような社会は変えなくてはならないとの思いを強くしました。「神奈川過労死等を考える家族の会」代表を引き受け、全国の会の事務局で公務災害の担当もしています。「遺された私たちの使命です」と語ります。
市民+野党
共闘選挙をたたかって
後藤仁敏さん
神奈川4区では、私たちが応援した立憲民主党の早稲田夕季さんが見事に当選しました。自民党候補にも、これまで連続3期当選してきた無所属候補にも勝ちました。
生存権裁判署名提出集会
徹底審理と公正な判断を
提訴2周年で支援する会
国の生活保護基準の引き下げは貧困状態をより悪化させ憲法25条に違反すると、神奈川県内に住む生活保護受給者が、国などを相手にたたかっている生存権裁判。支援する会は、徹底した審理と公正な判断を求める署名運動に取り組んでいます。10月26日には、第一次分として2474人分を横浜地裁に提出しました。
最賃裁判不当判決 原告団・神奈川労連が声明
神奈川県内の労働者が最低賃金を時給1000円以上に引き上げる改正決定を国に求める最低賃金裁判―。原告団と神奈川県労働組合総連合は10月20日、最高裁第3小法廷が上告棄却・上告申立不受理の判決文を18日に通知したことに、「極めて不当不誠実なもの」とした声明を出しました。