「新かながわ」2016年1月10日(第2342)号

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ビクトリーマップ
問われる企業の社会的責任
内部留保は賃上げ・雇用に
大企業110社 ため込み利益90兆円

 大企業が労働者の雇用と賃金を犠牲にして積み増ししている内部留保(ため込み利益)。神奈川県内の大企業110社で、総額90兆円を超える規模に。「ビクトリーマップ」で実態を明らかにした県労働組合総連合(神奈川労連・福田裕行議長)は、「大企業は社会的責任として内部留保を労働者の賃金・雇用と下請け企業・関連企業の条件改善に回せ」と訴えています。

高まる生活相談への期待
「かながわなんでも生活相談
ネットワーク」結成へ

 安倍政権が暴走政治を進めるなか、生活相談活動への期待が高まっています。県内各地の経験を交流し問題を解決する能力を高めようと、生活相談活動に取り組む人たちが、「かながわなんでも生活相談ネットワーク」を2月に結成します。
 昨年12月には、結成に向け、2回目の学習・交流会が横浜市内で開かれました。

マンションくい打ち不正問題
共産党横浜市議団報告会

横浜市都筑区のマンションで起きた基礎杭不正施工はどこが問題なのか―。日本共産党横浜市議団はこのほど、報告会を開き、問題の原因や解決の方向を市民とともに考えました。
 国会から駆けつけた畑野君枝衆院議員は、問題の背景には建設業界にまん延する「重層的な下請け構造」や、マンション完成前から販売する「青田売り」という問題があり、検証する必要があると指摘。改定された建築基準法に基づく検査の不十分さにもふれ、第三者によるチェック体制創設の必要性を訴えました。

横浜の中学校給食実現を4万の署名提出

 「横浜学校給食をよくする会」はこのほど、中学校給食実現と小学校給食の直営存続を求めて、約4万人分の署名を林文子市長あてに提出しました。
 要求書では、学校給食法に定められた中学校給食を行うことや、安全で安心な給食をつくるために必要な数の栄養士・調理員を配置し、学校独自の献立やアレルギー対策の充実を図ることなどを求めています。

わらび座ミュージカル「ジュリアおたあ」
日本人を救う無償の愛
日朝の歴史・絆 浮き彫りに

 わらび座がミュージカル「ジュリアおたあ」を1月12日、神奈川県立青少年センターで公演します。日韓関係がぎくしゃくする中、日本に侵略され連れてこられた朝鮮の女性が、無償の愛で日本人を救うという物語です。日本と朝鮮の架け橋となった「ジュリアおたあ」のミュージカルは、日本と朝鮮の歴史と絆の強さを改めて浮き彫りにします。