「新かながわ」2026年9月13日(第2829)号

軍事色を強める三菱電機㊥
高市政権は、軍事を経済の「成長戦略」の柱に据え、巨額の国家予算や投資を軍事に振り向け軍需産業を育成して、日本の武器を生産・供給し戦争を継続する能力を高めようとしています。
軍需企業を育成し巨額のもうけをもたらすのは輸出です。高市政権は4月、防衛装備移転三原則とその運用方針を改定し殺傷・破壊能力を持つ武器の輸出を全面解禁しました。企業を他国の戦争に手を貸し、人々の命の犠牲の上にもうける「死の商人」にしてよいのでしょうか。三菱電機の次期戦闘機の国際共同開発への参加を見ていきます。
次期戦闘機共同開発 3棟新設し4年で売上高1・5倍に
求人・転職サイトで三菱電機鎌倉製作所の募集を見ると、目立つのは、次期戦闘機に搭載されるセンサーやレーダー、運用ソフトウェア開発に携わる技術者やシステム開発者です。
次期戦闘機とは、35年に退役が始まる日本のF―2戦闘機や、欧州の戦闘機ユーロファイターの後継機のこと。22年に日本、英国、イタリアが次期戦闘機を共同開発する計画を決め、25年7月に日英伊の政府間の国際機関と、防衛大手の合弁会社がともに発足しました。対抗していた独仏スペインの共同開発は26年6月、中止を決定するなか、英国が同月、先延ばししていた出資を決定。日英伊政府間の国際機関は7月、設計・開発契約として9900億円を拠出し、日英伊の防衛大手の合弁企業がこれを受け取る長期契約を結び開発が加速します。
川崎市議選に10候補
地方選勝利へ共産党県委員会が発表
日本共産党神奈川県委員会は9月3日、来年行われる川崎市議選挙の候補者として、現職7人、元職2人、新人1人の計10氏を擁立すると発表しました。
県民の立場で頑張る(下)日本共産党県議団
県民の願い実現、議会改革推進の力に 県民とともにたたかう 党県議団への期待大きく
日本共産党県議団は、県民の声を議会に届け、暮らし、福祉、教育、平和の願いを実現するため全力で取り組んでいます。県民からの請願紹介数は、提出39件中29件(74%)とダントツ(表参照)で、党県議団への期待の大きさを示しています。
高校卒業までの医療費助成
党県議団は、県の役割の一つに市町村支援があると求めてきました。
県の小児医療費助成制度は市町村への補助制度で、県は2023年度に対象年齢を6歳までから12歳までに拡大し、24年度には他の医療費助成制度を含めて政令市・中核市への補助率を一般市町村並みに引き上げました。
加齢性難聴者への補聴器購入補助
県は認知症高齢者施策と位置付け、今年度から高齢難聴者補聴器装用推進事業費補助を開始しました。
65歳以上の加齢性難聴者が効果的かつ適正な補聴器を購入できるよう、装用訓練を条件として購入支援を行う市町村に対し、補助を行うものです。(補助率4分の1、補助限度額3万円)
市町村が実施主体となって補助事業を行う場合に、県が助成する「協調補助」制度ですが、年金者組合や共産党県議団が求めてきた施策が実現しました。
中小企業・小規模事業者の賃上げ
県は2月、補正予算で中小企業・小規模事業者の賃金引き上げ支援として、22億9000万円を計上しました。市民団体からの請願と合わせて、議会では党県議団だけが求めていたものです。
党県議団は、賃上げ支援を恒久的な制度にすることに加え、社会保険料の事業主負担分の支援など、さらなる支援の充実を求めています。
政務活動費支出の領収書の公開を 関連請願採択主張
議員や会派が支出した政務活動費の領収書が、2024年度から公開されるようになり、23年度分が公開されました。党県議団が求めていたことで、議会の透明性を高める改善と言えます。
現在、政務活動費の改善に関わる請願7本が、継続審査のままとなっています。これらは23年から24年にかけて提出されたもので、政務活動費支出伝票の閲覧、会派や議員が保存すべき証拠書類の写しの公開、交通費の使用目的と使用者名の公表、人件費に係る雇用実態と活動内容の明示など、いずれも政務活動費支出の透明性を高めることを求める請願です。しかし、自民党や公明党などの主要会派によって長期にわたり継続審査のままとされています。これらの請願を採択するべきと求めているのは党県議団だけです。
県民の願いに応え、「開かれた議会」へ 3つの役割
党県議が増えることは、県民の願いを実現する力になるとともに、議会改革をさらに前に進める力になります。党県議団は現在2議席ですが、交渉会派となる4議席以上に議席が増えると、「3つの役割」を果たすことができます。
自由の窓9
戦争と女性
性売買の規制に関する法務省の検討会が8回の会合を経てとりまとめ報告が8月24日出されたと報じられた。現行の売春防止法は、「売る側」の勧誘行為(多くは女性)が処罰の対象になっている。一方で「買う側」性産業には一定の規制があるのみ、ということで長年「買う側」の処罰規定を求めて女性団体による運動がされてきました。
憲法を輝かせ、世界に平和を
神奈川革新懇が改憲発議ストップキックオフ集会 282人が参加
神奈川革新懇の主催、九条かながわの会ほか4人の協賛による「憲法を輝かせ、世界に平和を―改憲発議ストップキックオフ集会」が8月29日、横浜市内で開催され、会場いっぱいの282人が参加しました。
主催者を代表して代表世話人の後藤仁敏さんが「戦争する国に向かって暴走する高市政権の改憲をストップするため、さらに広く共同を進めましょう」と開会あいさつしました。
市民運動の反撃 高田さんが講演
市民連合事務局の高田健さんが「高市政権下での『改憲と戦争』の進行、市民運動からの反撃」と題して講演しました。
高田さんは、高市政権が皇室典範改悪、国旗損壊罪、国家情報局設置、副首都法など悪法を強行したことを厳しく批判。秋の臨時国会以降、衆議院の比例定数削減、改憲に向けた憲法審査会への「改憲条文起草委員会」の設置、安保3文書の改定による軍事費拡大、非核三原則の見直しをめざし、さらにスパイ防止法の整備、対外情報庁の創設を狙っていると告発しました。
8人がスピーチ
各団体を代表して、8人が活動を報告しました。
民医連の加藤光希さんは、神奈川民医連の若者による平和学校の活動を紹介。民医連の「無差別・平等の医療」をめざす決意を表明しました。
宗教者平和協議会の平静丸さんは、国旗損壊罪法に反対する宗教者の運動などを報告。かながわ市民連絡会の伊藤新さんは、「今日の集会を契機に改憲ストップの世論を大きくしよう」と訴えました。
横浜・金沢区平和のつどい
小学生が大勢参加 心にしみた原爆語り部の朗読
第43回「金沢区平和のつどい」(実行委員会主催)が8月18日、横浜市金沢区の金沢公会堂で行われ、280人が参加しました。
つどいには、区内の学童保育クラブに通う小学生が大勢参加しました。絵本「おこりじぞう」の読み聞かせ、紙芝居「ぞうれっしゃがやってきた」の上演、広島で活動する被爆体験記朗読ボランティアによる朗読、「アオギリのうた」「放課後のおうち」の合唱などを通して、戦争と原爆の悲惨さと平和の大切さを学びました。
シネマ散歩
『ネルソンさん、あなたは 人を殺しましたか?』(監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也)
戦争加害者を襲う殺りくの代償
『野火』(2014)や『斬、』(’18)、『ほかげ』(’23)の塚本晋也監督が、ベトナム帰還兵アレン・ネルソン氏の自伝を原作に、加害者の視点から見た戦争の残虐さとPTSD(心的外傷後ストレス障害)の現実を描く。
黒人であるアレンは貧困や差別から逃れるために海兵隊に入隊したのに、最前線に送られるのは黒人ばかりの部隊。18歳の若者は一体何のために、誰のために殺りく行為を繰り返したのだろうか。PTSDという言葉すら存在しなかった時代、後にその殺りくの代償をどのような形で払うことになるのかなど知る由もない。
