「新かながわ」2026年8月30日(第2827)号

県民の立場で頑張る(上) 日本共産党県議団

県民に冷たい県政からいのち・暮らし・平和を守る県政へ

 来春の統一地方選挙まで7カ月余り。日本共産党県委員会は、県議選の候補者として現職2人、新人4人の計6人を発表しました(8月現在)。改選2議席から、交渉会派となる4議席以上をめざすたたかいです。事実上の「オール与党」のもとで、県民に冷たい黒岩県政と対峙し、県民の暮らしと平和を守る県政をつくるための大きな政治戦です。(編集委員 渡部満則)

障害者施設への公的責任果たせ

 党県議団は、県民のいのち、暮らし、環境を守るために全力で取り組んできました。特に力を入れたのは、障害者支援、医療の充実、水道事業、災害対策、気候危機対策の5点です。
 障害のある入所者ら45人が殺傷された相模原市緑区の県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」の事件から10年。県は、こうした事件をくりかえさせないため、支援拡充に力を入れるべきです。しかし、県が実際に行ったことは、中井やまゆり園の県直営をやめ、今年4月から「地方独立行政法人神奈川県立福祉機構」へ移行することでした。

医療体制の確保・拡充を

 医療提供体制の整備は都道府県が担うべき仕事ですが、県の実態は、全国と比べても最下位クラスの水準です。(表参照)
 党県議団は、毎年の県への予算要望で、医師・看護師などの確保や地域医療の充実に向けて医療体制の拡充を要求してきました。
 また、地方独立行政法人化された県立病院機構は、経営赤字が深刻です。党県議団は、運営交付金の増額などを求めてきました。

黒岩県政と対峙、県民の願い実現へ全力

県営水道料金の値上げやめよ

 物価高騰で県民の暮らしが大変ななか、県は、昨年10月から県営水道料金を値上げしました。料金体系の変更により、値上げ幅は県営水道を利用する全世帯で平均22%以上となり、事業所などに比べて家庭の負担割合が大きくなりました。
 党県議団は、水道料金の引き上げをやめよと訴え、生活に必要な家庭の水道料金は低く抑え、低所得者世帯への減免制度の創設も提案しましたが、県は「減免制度は考えていない」と冷たい答弁です。

災害対策を推進せよ

 今、気候危機と温暖化は地球規模で深刻化しています。全国各地で、台風や豪雨などによる甚大な被害が相次いでいます。
 党県議団は、これまでも県内の豪雨対策、急傾斜地対策、避難所の拡充、災害対策予算の増額を求めてきました。24年1月1日に発生した石川県能登半島地震を受け、被災地の復旧や被災者への公営住宅などの一時提供を求めるとともに、この地震を教訓とした神奈川での地震対策の強化を求めました。

再生可能エネルギー活用へ

 県は、2050年の脱炭素社会に向けて、家庭での省エネや太陽光発電の導入を促進するため、耐震性を確保した県内の住宅(事務所・店舗併用住宅含む)に太陽光発電設備と併せて蓄電システムなどを導入する場合、費用の一部を補助しています。さらに、中小企業、学校、医療、社会福祉法人などに対し、省エネ設備の更新・保守経費の一部を補助しています。

チャレンジ’27 地方選 川崎市高津区・県議選 のずえ明美(61)

戦争する国づくりストップ 平和求める声に応えたい

 私の活動の原点は、医療従事者としていのちと健康を守る活動です。
 今、高市政権による戦争する国づくりが推し進められていますが、戦争は命と健康を一番ないがしろにする行為です。私は、憲法改正をはじめ戦争につながる動きをなんとしても止めたいと思っています。
 神奈川県は、沖縄県に次ぐ第二の基地県と言われ、今回のイラン戦争でも横須賀の米軍基地が出撃拠点となっています。

逗子市・米兵傷害事件 米側が「見舞金」846万円支払い

被害者・弁護士「大きな成果だ」

 逗子市の逗子海岸近くの路上で2022年7月9日夜、酒に酔った米兵が男女4人に重軽傷を負わせた事件をめぐり、米側が日米地位協定に基づき、被害者に「見舞金」として約846万円を支払っていたことが分かりました。被害女性(62)と代理人弁護士の中村晋輔、呉東正彦両氏が8月20日、横浜市内で記者会見を行い、「大きな成果だ」と強調しました。

自由の窓7 ジェンダーと高齢女性のひとり暮らし

 今年1月、84歳の誕生日に人生初のひとり暮らしになりました。59歳の息子が結婚して転居。私の頃は旧民法で離婚した妻は「旧姓に復する」とあり、親子で姓が異なりました。離婚の翌年、どちらかを選択できるように改正されました。一方で選択的夫婦別姓制度に高市首相は「反対」の態度が鮮明。世界に遅れる日本です。
 「女性のひろば」8月号は、特集でシングル高齢女性に焦点を当て、今後の課題を明らかにしました。問題は、高齢シングル女性の貧困です。

防衛大学校いじめと人権侵害裁判

支援する会報告集会 いじめ根絶へ進もう

 防衛大学校(横須賀市)在学中に受けたいじめが原因でうつ病などを発症したとして、元学生が当時の上級生と国を相手に損害賠償を求めた裁判で、「防衛大学校いじめと人権侵害裁判を支援する会」は8月1日、横浜市内で抗議・報告集会、総会を開き、42人が参加しました。
 元学生は、東日本大震災での自衛官の活動に共感し、人の役に立ちたいと考えて防衛大学校に入学。しかし、上級生などからいじめを受けて声が出ない状況となり、うつ病・適応障害を発症しました。
 裁判をめぐっては、横浜地裁、東京高裁が元学生の請求を棄却。最高裁も上告不受理を決定しました。

支援する会は解散

 総会では、柴田豊勝事務局長が裁判の傍聴、街頭宣伝、署名集めなど、会の取り組みを報告しました。あわせて、長年にわたり運動を続けてこられたことへの感謝を伝え、会の解散を提案し、確認されました。
 今後の運動については、安保廃棄県統一促進会議など3団体で進めて行くことも確認されました。
 原告の父親から、弁護団や支援する会へのお礼の言葉が述べられるとともに、元学生が新しい仕事に取りかかろうとしていることが紹介されました。

平和と憲法9条守ろう 川崎で81回目の終戦の日宣伝

 81回目の終戦の日となった8月15日、JR川崎駅は、休日を楽しむ家族連れやカップルでにぎわっていました。午後4時からは、25人が集まり、「憲法9条をいかそう」と印刷されたフィルムに包まれたティッシュペーパーなどを配布しました。
 新日本婦人の会の女性、建築労働者、川崎労連の労働者、弁護士らが、マイクを握り、81年前の今日、日本が無条件降伏によって戦争を終えたが、多くの犠牲者を出したことを語りました。また、今も世界各地で戦争が行われ、女性や子どもたちが犠牲になっている現状を伝え、戦争に反対し、平和憲法を守ろうと訴えました。

ふらっと訪問 かながわの公園29

相模湖公園(相模原市) それぞれの表情に心なごむ

 相模湖のほとりにある相模湖公園。1951年に開設した県立都市公園です。
 中央本線相模湖駅を降り、駅前の観光案内所でリーフをもらって公園へ。歩いて10分で着きました。
 湖を囲むように山が連なっています。濃緑色になった山々を映す湖面は陽ざしの強弱で微妙に変化。緑青色になった水面はやがて銀色へと変りました。

シリーズ 我が街商店街自慢2

昔ながらの風情が漂う 弘明寺かんのん通り商店街(横浜市南区)

 弘明寺かんのん通り商店街は、京急弘明寺駅~地下鉄弘明寺駅間にある横浜で一番古いお寺に続く商店街です。明治44年(1911年)に、仁王門前から鎌倉街道に接する農道が整備され直線の4間道路が完成し、これが現在の弘明寺商店街となっています。
 商店街には、現在でも100ほどの店舗があり、プラスワンカードという商店街のみで使えるポイントカードがあります。

シネマ散歩『ヒンド・ラジャブの声』(監督・脚本:カウテール・ベン・ハニア)

少女の「助けて」に向き合い続けた人々

 2024年1月、パレスチナ・ガザ地区で車両銃撃事件が発生。車内でたった一人生き残った6歳の少女ヒンド・ラジャブと人道支援組織と電話のやり取りは、その通話音声がニュースやSNSで拡散され、世界中に衝撃を与えた。その衝撃を受けたうちの一人、カウテール・ベン・ハニア監督がこの痛ましい出来事を映画化。ガザで今なお続くジェノサイドの実情の一端を突きつける。