かながわ点描「相模湾越しに見る富士(葉山町真名瀬港)」

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 「海の向こうに見える富士」をスケッチしようと、三浦半島の西岸を南下した。鐙摺を過ぎると海との間に小さな山。鐙摺城址だ。源頼朝や三浦道寸にまつわる逸話が色々ある。やがて森戸海岸。夏は海水浴客で賑わう。

 次の真名瀬に達すると相模湾が拡がり、そのかなたに富士山が大きく見える。この日は北西の風が強く、海上の靄を吹き払ってくれた。遠くに江ノ島、湘南海岸、伊豆半島も見える。

 海岸近くには真名瀬漁港の防波堤。その先の岩礁に真っ白な葉山灯台がある。さらに先にあるのが「名島」だ。赤い鳥居が立つ。国土地理院の地図で調べると標高2.6メートルの小さな島。島の漢字表記だが「名島」と「菜島」がある。観光協会でも異なる漢字名がある理由は分からなかった。