2014年12月21日(第2293)号

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日本共産党大躍進21議席

畑野君枝さん議席獲得
南関東ブロック14年ぶり3議席奪還

 12月14日投開票の衆院選で、日本共産党は8議席から倍増させ、21議席を確保し、議案提案権を得ました。小選挙区では沖縄1区で勝利しました。比例南関東ブロック(神奈川、千葉、山梨の3県、定数22)で、志位和夫委員長をはじめ、畑野君枝さん、斉藤和子さんが当選。14年ぶりの3議席奪還です。

 「バンザーイ、バンザーイ」―。14日午後9時過ぎ、畑野君枝さんの「当選確実」報道を受け、共産党県委員会事務所は、約80人の支持者らの歓声と拍手に包まれました。
 畑野さんは、女性後援会の人たちと抱き合って喜び合い、支援者と写真を撮ったり、握手して回りました。
 畑野さんは、1998年の参院選に初当選しましたが、2004年に再選を果たせず、衆参の選挙で計7回落選したことにふれ、「七転び八起きできました」と笑顔を見せると、大きな拍手が起きました。
 選挙戦では、無党派層や他党を支持している人からも期待の声が寄せられたことを紹介し、「一人ひとりの声に応えていきたい」と力を込めて訴えました。
 「日本共産党は平和と自由と民主主義を掲げて92年間、ぶれずにやってきました。私も10年間、ぶれずにやってこられました。本当にありがとうございました」。畑野さんの訴えに力が入ります。
 参院議員のとき、歴代6人の文科相に質問し、少人数学級実現への道を切り開いてきた畑野さん。「40人学級に戻そうという動きがありますが、絶対に跳ね返したい」と訴えました。
 南関東3県の比例総得票数は、81万3634票で、2012年衆院比例より36万5744票増やしました。得票率は、11・90%で、前回より6・04ポイント増でした。

12・8 全国母親連鎖行動 赤紙配り
神奈川県母親連絡会
全県47カ所、のべ101団体、参加419人、赤紙1万1333枚

 2014年12・8全国母親連鎖行動日の宣伝とトークが師走の横浜伊勢佐木町商店街、有隣堂前で行われました。
 年金者組合、横浜建設組合、新婦人神奈川県本部、婦人民主クラブ、建設主婦協議会、神権連、ユーコープ労組、横浜母親、県母親連絡会の9団体25人が参加しました。
 参加者は「きょうは今から73年前、アジア・太平洋戦争が始まった日です。この日を絶対に忘れないでほしいとみなさまにこの赤紙をお配りしています。さきの戦争に若者や夫や恋人が行かされ、日本人350万人、アジアで2000万人が殺されました」と訴えました。

 横浜市新市庁舎建設、横浜地裁が「門前払い」

 横浜市が中区北仲通南地区に計画する新市庁舎建設は税金の無駄遣いだとして、「かながわ市民オンブズマン」が市を相手に公金支出差し止めなどを求めた住民訴訟の判決が12月10日、横浜地裁で言い渡されました。
 石井浩裁判長は、原告が監査請求した昨年7月時点では、請求の要件が整っていないとの判断を示し、中身に踏み込まず却下しました。
 判決は、市の新市庁舎整備基本構想では、港町地区や北仲通南地区などに市庁舎を建設する案も示されたことをあげ、市が「計画内容を変更する可能性があったことは否定できない」と強調。財務会計上の行為が相当の確実さをもって予測されたと認めることはできないとしました。
 判決後の記者会見で、大川隆司弁護士は、「非常に不見識な判断だ。何で門前払いするのか理解できない」と批判しました。(写真)
 原告側は、計画について、現市庁舎がある港町地区に新市庁舎を建築した方が経費は安くなるとして、地方財政法などの経費最小化義務違反となると主張。住民監査請求を行いましたが、市監査委員は請求を退ける決定をしたため、提訴していました。
 今後については、昨年7月の監査請求後、北仲通南地区に市庁舎を建設する基本計画が策定されたことなどを踏まえ、新たな監査請求を行う予定です。